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パメラの話

トランジットのチューリッヒからバルセロナに向かう機内でのこと。


私は片側3列の最後部に近い窓際に座っていた。

機内は満席で乗客はもうほぼみんな席についている。



そこへパメラ(なぜ名前を知ってるかは後ほど)という見た目はフェフ姉さん(月曜から夜ふかしの)欧米版といった感じのゴリゴリのギャルが友だち2人(は大人しそう)を引き連れキャッキャしながら席を探していた。



私の席の前には100キロくらいあるであろうスーツの男性がすでにシートベルトを締めていた。


パメラはその男性に「申し訳ないんだけど私たち3人で予約したのに一人だけ違う席で、替わってくれません?」と言った。


男性は優しい人でイヤな顔もせず、OKと言って席を立つ。

彼は前からくる乗客の流れに逆らってかなり前方の席まで移動していった。



その空いた席に座るパメラが上着を脱ぐと肩から腕にかけて入った立派なタトゥーが露になる。

耳には隙間がないほどの数のピアス。



パメラ、自由やな、、、すげえな、、、、

日本でこの状況でこの要求を笑顔でできる女子はなかなかおらんよ。。。


となんともいえない気持ちで前の席の隙間から見えるタトゥーをぼんやり眺めながら離陸を待つ。




すると機内アナウンスで機材かなにかの不備で出発が1時間ほど遅れるという報せ。


私の隣の席に座っていた父と同い年くらいであろう紳士がCAさんに

「Wi-Fiは使えますか?出発が遅れるなら送りたいメールがあるんだけど...」と尋ねると


「今は対応出来ません」という返答。




その時、前の席から

  
 「私のWi-Fi使っていいですよ!」


とパメラがかすれた声で申し出る。



隣の紳士はパソコンを取り出し、

彼女は自分のIDの名前「パメラ」とパスワードを教える。



パメラ「パスワードは「ワン、ツー、スリー、フォー、、、、(12345678)」よ!」



紳士「ハハ、簡単だけど絶対忘れなくていいね!ありがとう」


パメラ「どういたしまして〜時間は大事よネ」



その後紳士はしばらく離陸までパソコンで仕事をしていた。


終わった後パメラに

「ほんとうに助かったよ、ありがとう。なにか御礼がしたいんだけど」


と言うとパメラは


「そんなの気にしないで。困った時はお互いさまよ★フフッ」(かすれ声)と応える。





な、なんて粋なやり取りなんや〜〜〜〜



ていうかパメラ、、、


なにそのパスワード。。。笑


なにそのギャップ、、、



ただの傍若無人な奴じゃなかった・・・





惚れてまうやろ〜〜〜〜





はしゃいでスナック菓子をボリボリ食べ続ける3人娘をほほえましく見守っていた機内で唯一アジア人の私は
飛行機を降りる時にはすっかりパメラのファンになっていた。



なるべく他人に迷惑をかけるでないぞといった風潮や我関せずな雰囲気が増してきている気がする近ごろ、


のびのびと自分の要求を言いつつ(無理のない範囲で)、とても自然に人を助けるパメラがまぶしかった。



そんなパメラのことを忘れたくなくて書きました。





おわり。

 

at 15:41, tsuchinokocut, -

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